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ゆうきとも・多田文明 「だましの技術!」 [BOOKS]

だましの技術!(ナレッジエンタ読本15) (ナレッジエンタ読本)だましの技術!(ナレッジエンタ読本15) (ナレッジエンタ読本)
ゆうきとも(プロマジシャン)×多田文明(ルポライター)

メディアファクトリー 2009-01-21
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多田文明さんの著書「ついていったらこうなった キャッチセールス潜入ルポ」を4年ほど前に読みましたが()、さまざまな怪しい勧誘に体当たり取材で挑み、結果ひどい目にあう様子がとても面白い本でした。
そんな「だまされのプロ」と、「だましのプロ」(という呼び方はあまり好きじゃないけど)であるマジシャン・ゆうきともさんとの対談本。なかなか読み応えがありました。

まず、多田文明さんから、自著でも語られている「だまされ体験」でのあらゆる勧誘団体の手口が紹介されます。体験内容は前著とほぼ同じなので既読のことなのですが、ゆうきともさんの合いの手がいい感じに入っています。読者が疑問に思うだろうところで質問が入り、なぜそこに誘導されるか、についての軽い解説も加わり、読みやすくなっていますね(ゆうきさんを知ってる人は、口調を想像しながら読むとより楽しめます^^)。

その後、ゆうきさんによる、マジックで利用されている誘導の技術について解説されるのですが……。これは、マジックを学ぶ人は一読の価値あり、かな。おぼろげには理解しているけれど、きちんと説明しろ、といわれると誰もが自信がない「ミスディレクション」について、各ケースに分類して非常に詳しく解説されています。

わかりやすく解説してくれているので、一回読んで、何となくわかった気になりそうな危険もあるかも。
一般の人ならそれでいいと思うのですが、マジシャンだ、という自覚がある人は、勉強しなおすチャンスでは。と、自戒を込めて書いておこう。

ともかく、読み物としても面白いですし、読みやすいマジック理論の本としてもお薦めです。
それと、多分これが本来の対象かと思いますが、騙されやすい人に注意を喚起するために薦めたいところです。うちの母にも読ませようかなあ。
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